2014年11月18日

2014年11月18日(火)

こんばんは。最低気温は7.6℃でしたが、帰りは寒い(10度ぐらい、5から6m/sの風)。女性はすっかり冬の衣装ですが、男性はコートすら着ていないので、私もやせ我慢(見えないところは上下ヒートテック、今日は手袋が欲しいと思う)。
 高倉健さん亡くなる(83歳)。衆議院解散(2014年安倍内閣)だが、私見は明日だな。
 先の(充実した良い)日曜日(16日)のNHK短歌は永田さん(塔、題:書く)だった(ゲスト:梯久美子さん)が、入選作はもちろん面白い歌(写真)が多かった。梯さんは「短歌はタイムトンネル」と語られた。千年の詩形、31文字だと遠い過去(平安時代)でも、近い過去(太平洋戦争時の辞世の歌)にも、瞬時に近づける(共感できる)ので。永田言:感情は進化しない、辞世の歌は個人として死ぬには余りにも自分が可哀想なので、歴史的な詩形(器)に入れることで、自分の死を歴史的の中で意義あるものとしたいから読まれる。歌人は芸術的な歌を詠もうとするわけだが、歌が一番幸せなのは、人々の日常生活の折々に思い出されて詠われることなんじゃないか。短歌は、自分の言いたいことは言わずに(説明しないで)、相手に任せてしまうなど、きりがない。また梯さんの本を「手紙三部作」と命名。私が読んだのは「百年の手紙」だけだが、あとは「昭和の遺書」と「世紀のラブレター」でしたか?
 また同日、某紙に関川さんが「河野裕子の歌と人生」を寄稿されていた。亡くなる二日前に、息子(淳)さんにこう言ったそうだ。「お父さんをひとりぼっちにしてはいけませんよ。お父さんはさみしい人なのだから。頼みましたよ」お父さんは、お母さんの生地の琵琶湖を挟んで反対側の饗庭野(滋賀県高島市)の生まれだそうだ。NHK短歌の冒頭で紹介されたお父さんのお母さんを詠んだ歌のとおりに、歌を詠むために厳しき環境に自分を置くことを厭わない人(何者!)だったらしい。  

Posted by 60papa80 at 19:14Comments(1)TrackBack(0)近況